マイクロスコープとは?従来の顕微鏡とは何が違うのでしょうか。


マイクロスコープ(デジタルマイクロスコープ)とは

マイクロスコープは顕微鏡の一種であり、微細な世界を観察するための機器です。

従来の顕微鏡と大きく異なる点は、「接眼レンズ」の代わりに「デジタルカメラ」が搭載されていることです。


従来の顕微鏡(例.実体顕微鏡) マイクロスコープ
実体顕微鏡 マイクロスコープ
接眼レンズを覗いて観察を行う 画面に映して観察を行う


また、デジタルカメラが搭載されたことでさまざまなメリットが生まれました。以下にその詳細を説明します。



目次

顕微鏡の種類について

マイクロスコープの登場(特徴とメリットについて)

当社特設サイトのZoom&Focusについて

特徴を知る

マイクロスコープ選定アシスタント

サンプル画像集

無料デモ機貸し出しサービス



顕微鏡の種類について

①生物顕微鏡

生物顕微鏡

生物顕微鏡は、肉眼では見えない微細な対象物の観察に最適な顕微鏡です。


特徴

 主に下から光を当て、対象物を通過した光を対物レンズで集め拡大し、さらに接眼レンズで拡大し観察します。

 光を通さない物は観察することができないため、対象物は光を透過できるもの(薄いもの)である必要がありますが、

 植物細胞など肉眼では捉えられないような微細な対象物を観察できます。


用途

 動物細胞や植物細胞などの肉眼では捉えられない対象物の観察


②実体顕微鏡

実体顕微鏡

実体顕微鏡は、比較的大きな(肉眼でも見えるよう)な対象物をさらに拡大して観察する際に使用されます。


特徴

 左右の光路が別々に構成されているため、肉眼で見ているのと同じように立体的に観察できます。

 対物レンズと対象物との間隔が広いため、対象物を動かしながら観察したり、観察しながら昆虫の解剖などの作業もできます。


用途

 昆虫の解剖、部品などの検査、比較的大きな対象物の観察

▶ホーザンの実体顕微鏡:https://www.hozan.co.jp/corp/r/r4505/


上記以外にも、光を透過させない対象物の観察に特化した「③金属顕微鏡」なども存在します。

用途:金属などの物質の分析、金属加工品の検査、電気・電子分野における半導体や液晶のほか、セラミックス、樹脂、ゴムなどの観察にも最適。


これらの顕微鏡は光の特性を利用して観察することから、「光学顕微鏡」と呼ばれています。


顕微鏡は、肉眼では見ることのできない微細な世界を鮮明に映し出すことで科学の発展や、技術革新に大いに貢献してきました。

そのため現在も、生物学・医学・材料科学などの分野や、製造業・教育などの現場で幅広く使用されています。





マイクロスコープの登場(特徴とメリットについて)

マイクロスコープが開発・普及した理由は、マイクロスコープにしかない特徴とメリットがあるからです。


メリット1. 観察画像(映像)をPC画面やモニターで拡大しながら観察できる

メリット2. ソフトウェアを用いた観察・計測が可能

メリット3. 複数人で同時観察が可能・データ共有が容易



メリット1. 観察画像(映像)をPC画面やモニターで拡大しながら観察できる

実体顕微鏡は接眼レンズを覗いて観察しますが、マイクロスコープはデジタルカメラで撮影した画像や映像をPCやモニターに映し出して観察します。

これにより楽な観察姿勢を保つことができ、長時間の作業でも疲れにくいといったメリットがあります。


実体顕微鏡 マイクロスコープ(モニター 一体型)
実体顕微鏡 観察 マイクロスコープ 観察 姿勢
良い点 ◎立体的に観察することができる
◎楽な姿勢で観察できる

◎集中力を維持できる


悪い点 ✖接眼レンズを覗きこんで観察するため、
 長時間観察を続けると身体や目に疲労が溜まりやすい

✖身体的な疲労から、集中力の低下を引き起こしやすい

✖実体顕微鏡ほど、立体的に観察することができない




メリット2. ソフトウェアを用いた観察・計測が可能

マイクロスコープではソフトウェアを用いての観察や計測を行うことができます。

例えば、計測機能(寸法測定や、角度測定)を使用すれば、微細な部品の「サイズ測定」や「先端の角度測定」などを行うことができるため、

製造現場や品質管理の現場で役立てることができます。


寸法計測 角度計測
マイクロスコープ 計測 寸法計測 マイクロスコープ 計測 寸法計測 角度計測

▶計測(寸法測定)について詳しく知るhttps://faq.hozan.co.jp/support/mobile/detail?site...


また、ソフトウェアのカメラ設定から、明るさ、露出、コントラストなどの調整を行うことで、作業者の見たい情報に合わせて観察することができ、

検査の正確性向上、作業効率化を図ることができます。




メリット3. 複数人で同時観察が可能・データ共有が容易

従来の顕微鏡は、基本的に接眼レンズを覗いて一人で観察を行うため、撮影データを共有したり、複数人で同時に観察を行うことができません。

対してマイクロスコープは、撮影データをPCやモニターに表示しながら観察することができるため、複数人で同時に観察を行うことができ、

ソフトウェアで編集した撮影データの共有も簡単に行うことができます。

データ共有 画面共有
マイクロスコープ データ共有
撮影データを編集し、簡単に共有できる。 複数人で同時観察を行うことでできる。








当社特設サイトのZoom&Focusについて

当社のZoom&Focusでは、マイクロスコープ選びをお手伝いするためのコンテンツやサービスをご用意しております。


Zoom&Focus」のコンテンツ・サービス

①特徴を知る

②マイクロスコープ選定アシスタント

③サンプル画像集

④無料デモ機貸し出しサービス




①特徴を知る

マイクロスコープは大きく4つの要素(Ⓐカメラ、Ⓑレンズ、Ⓒベース・アーム、Ⓓ照明)に分けることができますが、

カメラ1つにしても「モニター出力型」「パソコン接続型」「モニター一体型」など、さまざまな種類があることをご存じない方も多いのではないでしょうか?


特徴を知る」では各構成品を詳しくご紹介し、マイクロスコープ選びのポイントを解説しております。

まずは構成品の特徴を知り、最適なマイクロスコープ選びの第一歩を踏み出しましょう!


▼画像をクリックすると各ページに遷移します。

▶Ⓐカメラのラインナップは?
▶Ⓑレンズ選びのポイントとは? ▶Ⓒベース・アーム選びのポイントは? ▶Ⓓ照明による見え方の違いは?
マイクロスコープ カメラ 特徴 マイクロスコープ レンズ 特徴 マイクロスコープ ベース アーム 特徴 マイクロスコープ 照明 特徴 違い




マイクロスコープ選定アシスタント

マイクロスコープの構成品の特徴を理解すれば、「カメラをパソコン接続したい」「レンズはズームタイプが良い」といった希望条件が出てくると思いますが、

400種類以上あるホーザンのマイクロスコープの中から、条件を満たすマイクロスコープを見つけ出すのは大変です。


そんなとき「マイクロスコープ選定アシスタント」を利用すれば、最適なマイクロスコープを簡単に見つけることができます!


簡単4ステップ(※すぐに購入画面に進むことはありません)

ステップ1:カメラを選ぶ ステップ2:レンズを倍率・視野で選ぶ ステップ3:ベース・アーム選ぶ ステップ4:照明を選ぶ 最適なマイクロスコープを自動選定
マイクロスコープ 選び方 選定アシスタント マイクロスコープ 選び方 選定アシスタント マイクロスコープ 選び方 選定アシスタント マイクロスコープ 選び方 選定アシスタント




マイクロスコープ 選び方 選定アシスタント

▶マイクロスコープ選定アシスタントへ:https://www1.hozan.co.jp/L-KITsort/




③サンプル画像集

・マイクロスコープを使ってみたいけど、具体的な活用事例が分からない...

・活用事例から最適なマイクロスコープを見つけたい!

そんなときは、当社コンテンツの「サンプル画像集」をご利用ください!


サンプル画像集」では、さまざまな事例から最適なマイクロスコープをご紹介しております。


▼画像をクリックすると最適なマイクロスコープが見つかります。

ハンダを確認する際、照り返しを抑えたい。 ルースカット確認に使えるマイクロスコープが欲しい。 ハンダのフィレットを確認したい。
ハンダの反射 ルースのカット確認 マイクロスコープ 活用事例 ハンダのフィレットを確認したい。
金属素材を加工した際の仕上がりを確認したい。 リワーク後のスルーホールの状況を確認したい。 その他の活用事例を見る
マイクロスコープ 活用事例 金属素材の加工 マイクロスコープ 活用事例 リワーク後のスルーホールの状況を確認 マイクロスコープ 活用事例 サンプル画像集




④無料デモ機貸し出しサービス マイクロスコープ デモ機 無料貸し出し

当社では、無料のデモ機貸出サービスをご提供しております。

実際に製品をお試しいただくことで、使い勝手や機能を直接ご確認いただけますので、購入前に不安のある方は是非ご活用ください!


デモ機お申し込みについては、以下のページからご確認ください。

https://www.hozan.co.jp/corp/pages/demoki.aspx



関連FAQ

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