F-101とF-107では表面抵抗値の測定結果が異なります。
表面抵抗値は測定対象物の配向性※の影響を受けることで、測定した抵抗値が安定しない場合があります。
F-101は2つの電極を配置する位置や2点間の距離で抵抗値がわずかに異なる場合がありますが、F-107はその測定誤差を小さく抑えることができます。
配向性とは
導電性シートやESDバッグなどは成形方向の向きにより抵抗値に変化が生じます。(導電性カラーマットは比較的この影響を受けにくい傾向にあります。)
成形方向(加工方向)に沿ってF-101を並べた時には抵抗値が低く、直交する方向に並べると抵抗値が高く出る傾向があり、測定値が安定しません。
F-107は電極がリング状になっているため、電流の方向が一定になりません。配向性の影響を受けず安定した、表面抵抗の測定を行うことができます。