電線・リングスリーブの組み合わせに対応しないダイスで圧着してしまうと、ハンドルが重くなって最後まで握りこめず、電線・リングスリーブを外せなくなることがありますが、ハンドルを強く握りこみ、電線とリングスリーブを押し潰すことで、ハンドルを解除することができます。
圧着ミスの例:2.0mmφ × 3本 + リングスリーブ「中」を「小」のダイスで圧着してしまった
画像の電線・リングスリーブの組み合わせでは、本来「中」のダイスで圧着を行いますが、この事例では誤って「小」のダイスで圧着してしまい、ハンドルが固まってしまいました。このような状態になった場合は、以下の手順をお試しください。
ご注意
ハンドルの外側方向(開く方向)には絶対に力を加えないでください。
P-737、P-738、P-77には成形確認機構があり、圧着の途中ではハンドルが解除できない構造になっています。
本来の動作とは別方向に力を加えると、工具を破損させる恐れがあります。
手順① 工具を逆さまに持ち替え、両手でハンドルの先を握る
ハンドルは工具の中心側よりも先端を握った方が、より力がかかりやすくなります。
手順② ハンドルを両手で強く握り続ける
すぐにハンドルが閉じなくても、強く握り続けてください。力を加え続けることで、リングスリーブと電線が徐々に変形するため、ハンドルが閉じていきます。
手順③ 端子をダイスから取り外す
電線が固定されていても、誤ったダイスで圧着したリングスリーブ・電線は使用できません。再度、正しい組み合わせで圧着作業を行ってください。
解説動画
※本動画は異なるサイズの圧着を推奨する動画ではございません。
※異なるサイズの圧着を繰り返し行うと、工具を破損させる恐れがあります。
※他の金属部品など、リングスリーブ以外のものを挟んだ場合は、強く握りこむと工具を破損させる恐れがあります。
※異なるサイズで圧着したリングスリーブはご使用いただけません。
どうしてもハンドルが開かない場合
上記手順をお試しいただいてもハンドルが開かない場合は、当社へ工具をお送りいただけましたら修理(無償)して返送いたします。
※往復送料はお客様負担となります。返送用のレターパックを同封のうえお送りください。
<送り先>
ホーザン株式会社
カスタマーセンター 修理担当 宛
〒556-0021 大阪府大阪市浪速区幸町1-2-12
TEL:06-6567-3111
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