接触による温度測定では熱の伝わり方を一定にさせることが難しいため弊社のハンダゴテ温度計のセンサーはハンダで濡れるようになっています。測定の際には必ず新しいハンダを供給すれば金属として一体化した状態で測定します。こうすることで接触角度や押しつける圧力などの要因は考えなくてよくなります。
供給するハンダの量の差ですが、センサーに載るハンダ量は僅かですので大した差は出ません。ハンダ量が少ないより多い方が間違いありませんので安定しないようでしたらハンダがこぼれ落ちるまで供給してもらえば良いと思います。その場合、センサー部にハンダ屑やフラックスが溜まりますので頻繁にクリーニングする必要があります。
なおコテ先は添える程度で、押さえつけるとセンサーが切れますのでご注意ください。ハンダゴテ側で設定した温度まで温度計の表示が上がらない場合はハンダを供給して熱伝導が良い状態してください。コテ先が焦げて濡れが悪くなっている場合はコテ先をクリーニングしてハンダで濡れる状態にしてから測定してください。