当社ではコードレスリストストラップはESD対策としては不適切であると考えております。
その根拠ですが、IEC規格に基づく日本国内の規格“RCJS-5-1 5.2.7”では
リストストラップの定義として
【リストストラップは手首に密着するバンドと、バンドとEBPに接続するグラウンドコードによって構成する】
という記載があります。
また、アイテムの要求事項として
①リストバンド単体
②リストストラップグラウンドコード単体
③人体を介したリストストラップシステム(人体+バンド+コード)
それぞれに要求される抵抗値がありますが、コードレスリストストラップにはグラウンドコードがありませんので②と③の要求事項を満たすことができません。
ですので、コードレスリストストラップは規格が要求するリストストラップの内容を満たすことが出来ず、ESD対策としては不適切であるとしております。