クリーンブースや陰圧ブースに付属するファンフィルターユニット(FFU)本体は消耗品ではありませんので、故障しない限り交換する必要はございません。
FFU本体には2種類のフィルターが取り付けられていますが、各フィルターは消耗品のため使用回数や状態に応じて交換が必要です。
プレフィルターは異物が吸い込まれた際に、HEPAフィルターを傷つけないように防止するためのフィルターです。
プレフィルターに穴が空いていなければ交換の必要はありませんが、吸気抵抗になりますので、ホコリが溜まれば掃除機で吸い取ってください。
汚れが取れない場合には、プレフィルターの交換を行ってください。
HEPAフィルターは空気中の微細なゴミやホコリを取り除くためのフィルターです。
稼働時間に比例してゴミやホコリがフィルターへ溜まっていきますので、設置環境や運転状況に応じた交換が都度必要となります。
ランニングコストの目安としては以下の表をご参照ください。
設置環境 | 風速切替スイッチ | ||
強 | 中 | 弱 | |
食品工場など比較的清浄な工場、倉庫内 |
6カ月~12カ月(1年) | 9~17カ月 | 20カ月~24カ月(2年) |
オフィス、事務所内 |
6カ月~12カ月(1年) | 9~17カ月 | 20カ月~24カ月(2年) |
病院、介護施設 |
6カ月~12カ月(1年) | 9~17カ月 | 20カ月~24カ月(2年) |
クリーンルーム内 |
12カ月(1年)~24カ月(2年) | 24カ月(2年) | 24カ月(2年) |
※表は1日8時間運転とした目安です。例えば運転を1日4時間とすると交換時期を倍にしてお考えいただけます。
※設置環境によってはカビや雑菌がフィルター内で繁殖し、吐出エアに異臭がともなうことも考えられます。
運転時間が短い場合でも、2年程度を目途にお考え下さい。
交換後の廃棄方法ですが、HEPAフィルターは金属とろ紙の複合物のため、大まかに分類すると不燃ごみに分けられます。
ただ、フィルターに付着した粒子によっては、特別管理産業廃棄物に分類される可能性がございます。ブースの設置環境に応じて分類を行ってください。